あけましておめでとうございますー東京理科大学 学長 石川 正俊

新年明けましておめでとうございます。理窓会の皆様におかれましては、新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
現代は科学技術が社会の変革を牽引する時代であると言えます。本学の建学の精神である「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」の志を体現し、質の高い教育・研究、優秀な人材を社会に送り出していくために本年も全力で取り組んでいく所存です。
現在、科学技術の構造は大きく変化してきています。従来の構造は与えられた課題や問題を解決する方法を主体とするものでしたが、現在はそれに加え、解決すべき課題が与えられていない、あるいは課題が顕然化していない状態から全く新しい価値を創造する価値創造型の構造も必要となっています。そのような中で、教育や大学の在り方も変化していく必要があります。大学での学びが知識の習得だけでなく、知識を使って何ができるのか・何をするのか、独創性を生むものでなくてはなりません。また、大学は新しいことを生み出す拠点でなくてはなりません。
本学は学部・学科再編をはじめ、新しい価値を生み出す力を育むための融合型の教育に取り組んでいます。この融合型の教育の実践により、学問分野を超えて連携し、独創性を育み、社会に新しい価値を創造していける人材を輩出していけると確信しています。
また、2024年度入試では、「総合型選抜(女子)」を導入しました。本学が目指す「世界の未来を拓くTUS」を実現するためには、様々な人材が集積する環境の構築が不可欠です。また、価値の創造には多くの視点や感性が大事な要素です。今後、本学が多様な学生が学びあう場となるよう環境を整備してまいります。さらに、2025年度には薬学部、薬学研究科が葛飾キャンパスに移転します。先端融合分野を研究する「イノベーションキャンパス」から、分野を横断した融合・連携をさらに生み出し、新たな教育・研究拠点の創出に繫がることを期待しています。
理窓会の皆様におかれましては、引き続き本学の発展にご期待いただき、本年も変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。
未筆ながら、皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

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