理窓会記念自然公園エンサイクロペディア NO.4 学生活動 RiSO Ranger の紹介

学生たちの新たな取り組み!
野田キャンパスの東側には利根運河に隣接して、東京理科大学の創立100周年を記念して整備された「理窓公園」が広がっています。この東葛地域の里山の原風景ともいうべき自然公園では、現在、環境保全サークル「RiSO Ranger」が顧問の先生方とともに、国土交通省や国の研究機関、野田市、流山市、市民団体など多くの人たちの協力を得て、湿地の再生に取り組んでいます。

環境保全サークルRiSO Ranger の活動
~大学・行政・研究機関・市民団体などと連携して野田キャンパスに広がる「理窓公園」の湿地再生プロジェクトに取り組む~生物調査や水田での稲作を通して里山環境の復元と自然環境の改善をめざす!

昆虫や魚類、植物が好きな学生が集まり自然と環境保全の大切さを体験的に学ぶ
昨今、日本の至る所で、里山がどんどん姿を消しています。環境保全サークルRiSO Rangerは昔ながらの里山の環境が残る「理窓公園」で、池や水田を造成し、毎年、生物調査を行うなど、湿地を再生・維持管理し、里山に特有の生物が生息・生育する環境づくりを行っています。学生を主体に、市民団体や行政機関と連携し、環境保全に関わる専門家の助言を受けながら進めており、2018年はホタルの放流を行うなど、その活動は少しずつ幅を広げています。

湿地再生プロジェクト
耕作放棄地が増え、劣化した湿地の環境改善が目標
理窓公園のある場所は、谷津(やつ)といわれる、谷に湿地がある地形です。古くから人間は、こうした小川が流れ込む湿地に田んぼを作って住み着いてきました。実際、自然公園のある場所でも、1958年頃までは稲作が行われていました。しかし、だんだんと耕作放棄地が増えてくるにつれ、ヨシが生い茂り、湿地の乾燥化が進行。環境が劣化し、生育場所が失われた湿地特有の動植物の絶滅が危惧される状況になっています。そこで、2015年、こうした動植物が生育できる環境を整える、「湿地再生プロジェクト」がスタートしました。

除草・池づくり
造成自然公園内の湿地は、稲作が行われなくなって久しく、ヨシやアシといった背の高い水生植物や外来種のセイタカアワダチソウで埋め尽くされていました。こうした中で、国土交通省により、理窓公園に流れる小川が利根川運河に流れ込む境田排水桶管の接続部に魚道が整備されました。
湿地再生プロジェクトは2015年、除草と2つの池づくりから始まりました。「うおまつ池」は魚道、小川を経て利根運河へと繋げ野田市が進めるコウノトリプロジェクトとの連携を見据えて隣に掘られた。「つるまつ池」は、大雨が降った時だけうおまつ池と繋がる様にしました。重機を入れると土壌の圧縮が進むため、作業はすべて人力で行いました。セイタカアワダチソウは地下茎によって繁殖するため、抜き取って除草。池もスコップを使っての手掘りで、作業はかなり大変だったと言います。

稲作 : 田植え、稲刈り
無農薬・無肥料でもコメが収穫できてカエルやトンボの産卵を確認。

2016年からは、湿地をかつての環境に近づけるため、水田を造成した
学生を中心に、田植えや稲刈りを地域のボランティアの協力を得て行う稲作も、作業はすべて人の手だけで進められています。水の管理は、学生が交替で見回りをし、水深を測定して土嚢で調整。刈り取った稲は、理窓公園内の竹林で伐採した竹を使った稲木で天日干しします。水田は完全無農薬・無肥料ですが、湿地にポツンとあるためか、あまり害虫や鳥が増えないようです。毎年、20kg程度(精米後)の米を収穫しています。

 

 

 

 

生物モニタリング調査
生物モニタリング調査は、春と秋の年に2回実施しています。調査では、池の水位や水質、造成した池や水田とその周辺に生息・生育する植物、魚類、生物を調べ、造成池では水生動物の個体数の確認も行っています。その結果、希少な動植物の数が増えてきているのが確認されています。たとえば、ミゾソバの群生が形成され、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されているタコノアシが湿地に戻ってきています。

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