平成28年度の学位記・修了証書授与式を挙行

3月18日(土)に日本武道館(千代田区)で平成28年度の学位記・修了証書授与式が行われました。本年度は、学部3,422人のほか、修士1,350人、博士(論文博士含む)63人、専攻科21人の計4,856人に学位記・修了証書を授与しました。

藤嶋昭学長は式辞において、著名な理論物理学者スティーブン・ホーキング博士と孔子の言葉を紹介し、「変化の激しい時代だからこそ、なおさら原理原則に立ち返ってみる必要があると言えます。古今東西を問わず多くの優れた本や名言を常に勉強し、自らを高めてください。」と卒業生、修了生にメッセージを送りました。

また、本山和夫理事長、石神一郎理窓会会長による祝辞、卒業生代表からの謝辞の他、東京理科大学大村賞(前年度創設)、東京理科大学生物・化学奨励賞(今年度創設)の授与や校歌斉唱なども行われました。


学長式辞(要約)
東京理科大学 学長 藤嶋 昭

本日ここに学位記を授与された皆さん、修了証書を授与された皆さん、まことにおめでとうございます。また今日まで学生の皆さんの勉学を支援してこられたご両親、ご家族の方々にも心からお祝いを申し上げます。

本学は創立以来136年に亘り一般教養とともに理学・薬学及び工学の原理及びその応用を教授研究し人格高くかつ、応用力に富む有為の人物を育成して、文化の進展に寄与することを目的として多くの理工系人材を輩出してまいりました。

皆さんも本日伝統ある本学を卒業し、これから社会に出て活躍されるわけですが、必ずや人類繁栄のため、わが国の発展のために貢献していただけるものと期待しております。皆さんが本学で身につけた専門知識応用力を遺憾なく発揮し、日本はもちろん世界の人類のために活躍してください。

本学の学位記・修了証書を手にしたということは皆さんが本学伝統の、実力主義の下でそれぞれの専門的知識を修得し、また多くの友人や教職員との触れあいの中で人間的にも立派に成長したことを証明するものです。これは皆さんの社会的信用を裏付ける一方で皆さん自身も本学の卒業生としてその名に恥じない活躍をする責任を負ったことにもなります。どうか常に自らを高めるための努力をしつつ、自信と誇りを持って新しい人生に船出してください。

さて皆さんへ「はなむけの言葉」を二つ贈りたいと思います。一つ目は皆さんよくご存知のイギリスの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士の言葉です。

人生はできることに集中することであり、
できないことを悔やむことではない、

何か得意なことを選びそれに集中し、自分の納得のできる人生を築いてください。
もう一つが論語で孔子が言っている言葉で自分の行動を反省しつつ高めるように努力したいものだというものです。

吾日に吾が身を三省す
人の為に謀りて忠ならざるか
朋友と交わりて信ならざるか
習わざるを伝えしか

「一日のうちで少なくとも三回は反省します」と孔子は言っています。2500年前に書かれた論語を始めとする中国古典の魅力は簡潔な表現でありながら、的確に人間や人生の真実に迫っていく名言の数々にあります。

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