東京理科大学ベンチャーエコシステム「TUSIDE」とビズリーチが連携

2023年10月26日、学校法人東京理科大学(理事長:浜本隆之)、東京理科大学(学長:石川正俊)、東京理科大学インベストメント・マネジメント株式会社(代表取締役社長:片寄裕市)および東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社(代表取締役:片寄裕市、高田久徳)と株式会社ビズリーチ(代表取締役社長:酒井哲也)は、次世代の産業育成、地方創生およびSDGsの実現に向けた東京理科大学認定ベンチャーの創出を目的として、連携協定を締結しました。
本連携を通じて、東京理科大学ベンチャーエコシステム「TUSIDE(トゥーサイド)」から創出される大学発スタートアップにおける経営人材の求人を可視化し、副業・兼業でのマッチングをはかることで、大学発シーズの社会実装の早期化を目指します。
東京理科大学は、本連携を通じて、東京理科大学関連ベンチャーを現在の170社(2023年9月末時点)から、2034年までに年間100社を創出するよう、拡大を目指します。またビズリーチは、東京理科大学を含め国内大学5校との連携協定締結を目標に、大学発スタートアップにおける副業・兼業での参画を推進し、新産業創出への寄与を目指します。


■日本経済の活性化のため期待される大学発スタートアップ
国内スタートアップへの投資額は2022年に9,459億円と過去最高額になりました。政府も「スタートアップ育成5か年計画」を発表するなど、日本経済の活性化に向けスタートアップの育成に力を入れています。そのなかでも、ディープテックを含む研究シーズの社会実装を目指す大学発スタートアップは、イノベーションの担い手として期待を寄せられています。また、ビズリーチが調査したところ、69.3%のビジネスパーソンが大学発スタートアップの仕事に興味を持っていることが分かりました。
しかし、大学発スタートアップ特有の問題は、研究者に伴走して起業や事業化をリードする経営人材が不足していることです。大学発スタートアップにおける経営人材の採用方法の約7割が知人・友人関係であり、その要因の一つは求人が可視化されておらず、ビジネスパーソンがアクセスできる機会が限定的であることです。そこでこのたび、ビズリーチと東京理科大学「TUSIDE」は、新たに連携を開始し、TUSIDEから創出された大学発スタートアップが求める経営人材の求人を可視化し、副業・兼業でのマッチングをはかる取り組みを開始しました。

■ロボット技術でヘルスケア課題に挑む小林宏教授のベンチャー企業が、経営人材を副業・兼業で公募
取り組みの第1弾として、東京理科大学工学部機械工学科の小林宏教授が設立した株式会社CoreHealthで、経営企画を担うCOO候補、資金調達等を担うCFO候補、新たな市場の開拓を担う事業開発責任者を副業・兼業で公募しました。

■石川正俊学長 コメント
このたび、株式会社ビズリーチ様との間で連携協定を締結することとなり、大変喜ばしく思います。
東京理科大学では、本学における教育・研究に基づく技術・ビジネス手法を事業化する目的で設立された法人を「東京理科大学関連ベンチャー」と定義し、知的財産の活用、教職員や学生(OB・OGを含む)による設立、資金の調達等、幅広い観点でベンチャーの創出・支援に取り組んでいます。累積創出数は、2022年度には151件に達し、全国の大学中7位の実績を挙げています。今回のビズリーチ様との連携により、ベンチャーの創出・経営層の人材確保・成長支援などの一層の進展が期待できます。
本学はこれからも、わが国最大規模の理工系総合大学として、産学連携を基にした教育研究の高度化、成果の社会への還元を進め、わが国および世界の発展に寄与してまいります。

「TUSIDE(トゥーサイド)」とは TUS Innovation Driven Ecosystemの略です。TUSIDEは、研究成果の知財化と事業化等を支援する“産学連携機構”を置く「学校法人東京理科大学」、起業支援イベントやインキュベーション施設を管理している「東京理科大学インベストメント・マネジメント株式会社」、ベンチャーへの出資などを担っている「東京理科大学イノベーション・キャピタル株式会社」の3法人からなるエコシステムです。3法人が学内外を問わず多様な協働、連携を行うことにより、大学発ベンチャーの創出を加速し、次世代の産業を生み出す取り組みを進めています。主体者である東京理科大学と、連携者群の両者が一体的にエコシステムを形成する意味を込めてトゥーサイド(Two side)と呼びます。
「スタートアップ」とは イノベーションを通じて人々の生活や社会を変革するために立ち上げられる組織のことです。

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