新年あけましておめでとうございます-東京理科大学 理窓会 会長 増渕 忠行

母校東京理科大学は1881年(明治14年)6月14日に東京物理学講習所として設立し、同年9月11日に開校。今年140周年の記念すべき年を迎えました。誠におめでとうございます。

創立時に掲げられた理念は「理学の普及をもって国運発展の基礎とする」で、これまで21万人を超える卒業生が巣立ち、公務員、教育界、一般企業など、国の内外を問わず活躍し、創立時の理念に報いています。今では国内私学で教育力、研究力では一位の評価を得ており、教育施設、研究施設も一段と整備されております。これからは150周年、200周年を目指し「世界の理科大」として国際化を推進し、更なる発展を願いながら母校を支援して参りましょう。

理窓会の昨年とこれからの取り組み
2019年末に発生した新型コロナウイルス(COVID19)により生活のみならず理窓会活動が一変しました。目に見えない敵との戦いで三密を避け、安全を第一に考え、主要行事は次のように対応展開しています。

定時代議員総会(6月21日)
代議員の皆さんの事前了解を得て書面審議としました。当初の計画では前年度の事業報告・収支決算報告、当年度の事業計画・予算に加え、理窓会会則変更も考えていましたが、対面審議の場面なしではと会則変更は見送りました。また例年、同日開催してきた支部長会・同窓懇親会は中止しました。

オンライン・ブロック支部会議
年度初めから積極的にZoomを利用し、全国を7つに分けたブロック会議や海外理窓会ともオンライン会議を続けています。電話やメールと違い、画面上ですがお互い顔を見合わせながらのミーティングでこれまでにない収穫も沢山得ることができています。コロナ禍の影響で支部活動を中止せざるを得ない苦悩。でも支部会員には必要な情報提供もしたいとの要望を受け、『理窓』2021年1月号(本誌)に同封希望のあった支部にチラシを同封しました。

ホームカミングデーも中止
10月25日予定していたHCD2020も中止しました。
大学がお祝いしてくださる卒業50周年の皆さん、2020年度は1970年(昭和45年)卒業の皆さんが該当年次でしたが、次年度に合同でお祝いする計画です。昨年の暮れ、次年度HCD検討委員会を発足し検討を開始しました。坊っちゃん科学賞研究論文コンテストも高校の部活動がままならず、また審査していただく先生方の安全も考慮して中止しましたが、2021年度はオンライン開催も含めて計画を開始しました。

臨時代議員総会
11月29日(日)には新型コロナ感染者が急増する中でしたが、いかに安全に開催できるか確認し、打つべき手を打ち臨時代議員総会を開催しました。議題は「理窓会会則および細則変更」。2021年以降コロナが終息する保証もなく、書面審議可能とし代議員お一人おひとりが議案ごとに意思表示できる形に改正させていただきました。また懸案の条文も改正しましたので理窓会ホームページでご確認ください。メールや会場でいただきました貴重なご意見は真摯に受け止め、OODA(ウーダ・意思決定ループ)[Observe(観察)→Orient(状況判断、方向づけ)→Decide(意思決定)→Act(行動)]と、PDCA改善サイクルを回しながら、全体最適を考え、Society5.0の世界に乗り遅れない理窓会を目指します。

第112回新年茶話会
今年1月の茶話会はホテルでの会合を中止し、本部役員対応で叙勲褒章受章者の皆さんと坊っちゃん賞受賞者にお祝いをお届けいたします。参与記授与、三世代表彰は次年度に併せての実施を考えています。

支部活動支援
昨年秋、理窓会常務委員会内に諮問委員会を設置し、暮れに答申書が提出されました。ウィズコロナ時代の支部活動を支援すべき予算を来年度予算作成に生かします。

東京理科大学卒業生として誇りをもって
理窓会会員の皆さん。私もそうですが皆さんも学生時代に徹底して鍛えられたことでしょう。そのことを思い出しながら激変する社会環境をしっかりと見つめ、前向きに明るく元気に東京理科大学卒業生としての誇りを持ってウィズコロナ時代を生き抜いて参りましょう。

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