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新型コロナウイルス東京理科大学の対応
- 2020/9/1
- 大学, 理窓 2020年9月号
MESSAGE
学長メッセージ(一部抜粋)
全文は特設サイトでご覧になれます。
理学の普及を目指し、長い歴史の中で蓄積された学術を生かし、社会的課題の解決に挑む
新型コロナウイルス感染症が世界的規模で蔓延し、未だ終息が見通せない中、皆様には、不安な日々を送られていることと存じます。
本学では、学生の安全と健康を最優先に、公衆衛生的観点に基づき、感染拡大防止のため、一堂に会しての卒業式、入学式を中止するとともに、学生及び教職員の構内への立ち入りを原則禁止し、5月1日より遠隔による講義を開始しました。この度、緊急事態宣言が解除されたことを受け、今後は、多くの学生が集まる教育・研究機関であるという大学の特性を考慮の上、感染の状況に留意し、感染拡大を防止しつつ、教育と研究の継続に努めていくこととしています。
一方、本学には感染症の病理を解明し、今後の対策に役立てるべく、免疫学、薬学など、生命科学、医科学分野の基盤的研究が多くの研究者により行われています。加えて、感染症の蔓延を如何に制御していくかといった、データサイエンスなど数理情報科学分野の観点からの研究も行われています。
感染症終息まで長期化が予想され、大学にとっては、事業継続性を問われる死活問題であり、その状況の下で、本来の活動を最大化、最適化、効率化していくことが求められています。同じ問題が社会全体にも起きています。新しい形での大学、新しい形での社会の在り方を探っていかざるを得ません。これは人類が今まで経験してこなかった状況への挑戦であり、同じ危機に遭遇している世界に視野を広げ、共に課題解決を目指し、共創していく機会でもあります。学生の皆さん、教職員の皆さん、高みを目指して、新たな東京理科大学とより良い社会をつくるためにこの困難を乗り切りましょう。
遠隔授業(オンライン授業)について 新入生・在学生
後期期間も一部科目を除き、継続してオンライン授業を実施します
教育支援機構教職教育センター
渡辺 雄貴 准教授
オンライン授業を行う上で、大切だと考えたことは、「教員が授業をし続けることではなく、学生が学びを止めないこと」また、「その学習環境を構築すること」です。東京理科大学ではオンライン授業を、それぞれの科目の特徴や学習目標などを鑑みて、Zoomなどを用いて行うリアルタイムの同期遠隔授業と、本学のLMS(Learning Management System)であるLETUSを用いてオンデマンドの非同期遠隔授業の2つの形式を用意しました。
教員にとっても、学生にとっても「はじめてのオンライン授業」です。どのように「学生の学びを止めないか」を念頭に、より良く学ぶためにはどうすれば良いかをテーマとしたオンラインセミナーを、教員と学生の両方に対し、それぞれ実施しながら授業を行っています。教員・学生が、共に慣れていくことを目指し、効果を担保していきたいと考えています。
本誌編集室取材
What’s COVID-19 ?
新型コロナウイルスを正しく理解し、対処するために
東京理科大学では、新型コロナウイルスについての正しい理解を促すため、各分野の教員が学生に向けて解説を行っています。
今回はその知見をより広く一般に伝えるため、教員による解説動画を公開します。
新型コロナウイルスとCOVID-19の克服に向けて
~ウイルス感染症を理解しよう~
渡辺 一之 副学長
工学部 教養 愼 蒼健 教授
[科学史]感染症と歴史研長
理学部第一部 教養 武村 政春 教授
[生物学]ウイルスとは何か?長
研究推進機構 生命医科学研究所 久保 允人 教授
[公衆衛生]新型コロナウイルス感染症から学ぶ長
理学部第一部 応用数学科 江夏 洋一 講師
[数学]感染症の数理モデリング
新型コロナウイルス感染症関連研究タスクフォース
独自のネットワークと分野横断的な研究で、感染の収束を目指す。
本タスクフォースの役割は、COVID-19のみならず、インフルエンザウイルスなど新興・再興感染症に対する感染対策を目指した基礎研究を、本学で効率よく展開できるようにすることにあります。
そこで、本タスクフォースでは、ワクチン開発や抗体などを利用した免疫療法および、革新的医薬品等の開発を下支えする基礎研究を積極的に支援して参ります。また、本学は医療施設や高度の感染実験を行える設備を持たないことから、外部研究機関との連携や企業などとの橋渡しなどを展開することが重要です。そのため、外部関連研究機関とのネットワーク形成を積極的に進めることも、本学で行う基礎研究を下支えする上で重要な役割となります。
主査 久保 允人
感染症に対するTUSの研究
RESEARCH ABOUT INFECTIOUS DESEASE
研究・医療機関との共同研究により、新型コロナウイルスの治療薬候補を発見。
薬学部 生命創薬科学科
青木 伸 教授 田中 智博 助教
理工学部 応用生物科学科
倉持 幸司 教授
RNA編集を活用して新型コロナウイルスの治療法を確立する。
研究推進機構 生命医科学研究所
櫻井 雅之 講師
換気システムの有効活用が、Withコロナ時代の健康維持につながる。
工学部 建築学科
倉渕 隆 教授
※他にも本学で取り組まれている研究を特設サイトで紹介しています。 詳細は右記URLからご覧ください。 https://www.tus.ac.jp/covid19/