悩んだ末に支えてくれた学生時代の学び

卒業後、日本ヒューレット・パッカードにてSEとして勤務したのち、東京商工会議所で中小企業向けコンサルティングに従事し、2019年に経営コンサルタントとして独立開業した。
今は経営コンサルタント唯一の国家資格である中小企業診断士の資格で仕事をさせていただいている。主な業務は、中小企業へ顧問契約にて経営アドバイスを実施している。これまでに一番成果が上がった製造業のクライアントでは、製造現場にIoTセンサーを導入することで大幅な業務効率化と収益向上を達成した。サラリーマン時代に比べると安定性はないが、ありがたいことに独立後も多くの方に支えられ、今年中に法人成りを予定している。
これまでキャリアに色々と悩み続けてきたが、救ってくれたのが学生時代の学びでした。最初の就職先では経営コンサルタントに興味を持ちキャリアアップを目指していた。しかし社内にそのキャリアパスがなく悩んでいた。その際、ある先輩から中小企業診断士の受験を勧められた。調べてみると、中小企業診断士の各資格科目は経営学部で学んだ内容でした。学生時代の勉強は好きでしたので、試験勉強は学生時代に学んだ内容を振り返る楽しいものでした。
中小企業向けコンサルタントの経験を積むため東京商工会議所に転職して場数を踏んでいたのですが、またしても悩みます。組織内で少しずつ出世するにつれ、どんどん現場から離れ、管理的な業務ばかり任されはじめた。組織に残ればサラリーマンとしての安定を手にできたかもしれないが、自分の知的好奇心を次々に膨らませてくれた学生時代を思い出し、「自分は経営学の分野で実践を極めたい」と強く思い、独立を決意した。学生時代の恩師や刺激をし続けてくれた学友・先輩方には感謝してもしきれません。
まだ独立して3年目のヨチヨチ歩きですが「アカデミックの内容」と「実社会での実践」をこれからも積み重ねていきたい。

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