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TUS FORUM 2019 データサイエンスのさらなる展開
- 2020/1/10
- 大学, 理窓 2020年1月号
東京理科大学(TUS)は、Society5.0(超スマート社会)を実現するための教育・研究拠点を目指して、2019年4月にデータサイエンスセンターを設立するとともに全学部でデータサイエンス教育プログラムをスタートさせました。これに関連して今年の「TUS FORUM 2019」は“データサイエンスのさらなる展開”として10月28日(月)、ホテルメトロポリタンエドモント(千代田区)で開催され定員を上回る多くの方が参加しました。
髙柳英明特任副学長、松本洋一郎学長の挨拶で始まり、渡辺一之副学長からは、学部・学科を問わず学べる「データサイエンス教育プログラム」ではデータサイエンスに関する5つの各分野から20単位取得すると、認定書が授与されるとのお話がありました。
次に、寒水孝司教授(情報工学科)から“情報工学と医療統計学”又、施建明教授(ビジネスエコノミクス学科)からは“データを活用して経済・経営を科学する”続いて、松本朋子講師(教養学科)から“政治学の教育研究におけるデータサイエンスの活用”などが午前中講演されました。
午後からは本学の取り組みについて藤代博記副学長から“東京理科大学データサイエンス研究の展開”、矢部博CDS※長から“データサイエンスセンターの展開”の講演がありました。ポスターセッションでは「東京理科大学データサイエンス研究の紹介」がありました。
※CDS(Center for Data Science)
その後の講演は、下記の3氏によって行われました。
岩井 泰雅 氏
第一生命ホールディングス株式会社 執行役員
第一生命は従前より数理的知識と統計的手法を用いたデータ分析をビジネスに生かしてきました。最近ではビッグデータ解析によりPrevention(予防・早期発見)という新しい付加価値の提供による「認知症保険」も好評です。
長谷部 佳宏 氏
花王株式会社 代表取締役専務執行役員
Idea(発想)からPrototyping(価値検証)そしてValue(社会価値)へ、それぞれの段階でデータサイエンス(データ分析)を利用して、新しい商品を作り出しています。一つの例として極細繊維(ファインファイバー)の吹き付けで初めて可能になる、見えない・剥がれにくい膜は新しい次元の事業にもつながっています。
鈴木 蘭美 氏
ヤンセンファーマ株式会社 メディカルアフェアーズ本部長
ヤンセンファーマ主催で行った学生対象のアイデアコンテスト「病のない未来」で最優秀賞に本学の学生2名も選ばれ、2週間のジョンソン・エンド・ジョンソンのインキュベーションラボ「JLABS」の研修旅行に招待されたこと、本題としてデータサイエンス(ビッグデータの活用)を用いて心の健康(例えば「うつ病」)などにもケアを提供できることなどを話されていました。