浜本新理事長からのご挨拶 大学の価値向上を目指し、さらなる発展を遂げるために

5年半にわたり本学に貢献された本山和夫前理事長を引き継ぎ、2021年4月1日付にて、学校法人東京理科大学の理事長職を拝命いたしました。長い歴史と伝統のある本学の経営を担わせていただくことを大変光栄に感じると同時に、その責任の重大さに身の引き締まる思いでおります。理事長就任にあたりまして同窓の皆様にご挨拶を申し上げるとともに、理事長としての抱負を述べさせて頂きます。

始めに、今般の新型コロナウイルス感染症の対応にあたりまして、皆様からの温かいご支援にお礼を申し上げます。本学は昨年のコロナ禍を受けて、家計が急変し経済的に厳しい状況にある学生が学びを継続できるよう、緊急の給付型奨学金制度の創設を始めとする様々な支援策を行ってまいりました。これらの支援にあたり、卒業生の皆様からは現在までに1800万円を超えるご寄付を頂戴いたしました。皆様のご厚意に重ねてお礼申し上げます。

さて、本学は今年、「東京物理学講習所」として1881年に創設されてから140周年を迎えます。本年は「中期計画2021」の最終年度でもあり、これまでの計画を総括するとともに、次期の中期計画を策定していく年度でもあります。理事会と致しましては、2021年は過去と未来の結節点となる、重要な節目の1年と捉えております。

本学は今年も大学の価値向上を目的として様々な施策を実施してまいります。既に4月には、経営学部に新しい学科である「国際デザイン経営学科」が誕生し、基礎工学部も「先進工学部」として生まれ変わりました。ハード面では、昨年再構築(第1期)が完了した野田キャンパスに続き、今年は葛飾キャンパスで2022年度の工業化学科移転に向けた改修工事及び新棟の建設工事に着手いたします。また、教育のDX化を推進し、「ハイフレックス型授業」の定着を目指すべく、ネットワークインフラのさらなる強化を行ってまいります。更に、昨年度に引き続き、経済的に困窮する学生、また、博士課程で研究に従事する学生に対する経済支援も充実させていく予定でおります。

理事会の主な役割は、財務、管財、組織等、法人の進む大きな方向性を定めるとともに、しっかりとした基盤を作り、教育や研究を円滑に進めることができる環境を整備することだと考えております。私は本学の卒業生でありますが、1997年に工学部電気工学科の嘱託助手として本学に奉職して以来、約25年間にわたって教育研究に関わってまいりました。今年は140周年という節目を迎えるとともに、今後の本学の在り方を策定していく重要な一年となりますが、これまでの経験を活かして、役員、学長室、教職員の皆様と力を合わせながら、しっかりと法人運営に努めていく所存です。

最後になりますが、10年後の創立150周年、そしてその先の未来に向かって本学がさらなる発展を遂げるためには、同窓の皆様方のご支援とご協力が不可欠でございます。引き続きご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。


〈略歴〉
1992年工学部電気工学科卒業。
1997年同学科嘱託助手、2011年教授。
以降、工学研究科長、工学部長を歴任し、
2018年理事、常務理事、博士(工学)。
専門は画像工学で、画像処理や認識、画像入力デバイス
(イメージセンサ)やシステム等の研究に従事。

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