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- 理窓 2020年9月号, 関連団体・諸会
- 築理会の新しい活動に向けて
築理会の新しい活動に向けて
- 2020/9/1
- 理窓 2020年9月号, 関連団体・諸会
築理会は、工学部建築学科の同窓組織です。卒業生は行政・設計・施工・学究など様々な場に広がって活躍していますが、すべて理科大で建築を学んだことが原点です。そして、この大学あるいは卒業後に築いた同窓ネットワークが、各々の背中を押す力となりました。昨年から会長に就任した私自身もその手ごたえを感じるひとり。これからも同窓会が、多くの世代にまたがる卒業生をあたたかく、しっかりと支える存在でありたいと思います。そのためにも、大学との縁、理窓会との縁をより深めてゆきたいと考えています。
2019年度から今年度にかけて、築理会はさまざまな活動に取り組んできた中、3つのテーマ<会員相互の交流を活発化する>・<会員の活動を支援し、「理科大建築」のプレゼンスを拡大する>・<東京理科大学工学部建築学科と連携して教育貢献する>を柱としてきました。
同窓会にとっては、会員をつなぐツールを活性化することは重要です。年2回発行する「会報」、あるいはホームページは築理会の活動を伝え、卒業生それぞれの活躍を知る重要な場ですが、昨年から開始したメールマガジンでさらに細やかに情報発信をしています。もちろん、総会・卒業生による講演会・会員交流行事の充実、名簿製作、若い卒業生の活動参画の拡大、地方拠点の活性化とネットワーク充実などに取り組んでおり、こうしたリアルな場での共感とデジタル手段での情報共有を、お互いからめながら推進したいと思います。大げさに言えば、そうしたすべてが継続的な自己研鑽、新たなビジネスチャンスへとつながり、「理科大建築」のプレゼンスが高まることを期待しています。
ここ数年、大岩昭之・前会長の尽力があって、築理会は年間を通じて理窓会・野田建築会(理工学部建築学科同窓会)との積極的連携を深めています。ホームカミングデーではスペースをいただき、公開性のあるセミナーやワークショプを行いました。東京理科大の同窓組織としての責任を積極的に果たしてゆきたいと考えています。さて、これらを「横軸」の連携とするなら、現役の学生たちとの「縦軸」の連携は、さらに重要な使命です。1つ目は、毎年秋の「OBOG交流会」での、多分野の卒業生によるパネルディスカッションを通じての現役学生のキャリア支援。2つ目は、学生による、卒業制作等の記録本「りぼん」制作チームへの支援。3つ目は、築理会賞(優れた卒業制作・卒業論文の2部門)の選考と授与。これらの運営では建築学科と長年にわたって協力関係にあります。平行して、インターンシップ受け入れ、建築学科が社会人コースを新設・運営するにあたっての協力などがあり、築理会は後進の育成にこれからも力を注いでゆきます。
今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、リアルな活動に制約が出ています。そのかわりに、オンラインでつながり出会う仕掛けづくり、長期ビジョンの構築など、築理会のさらなる活性化を目指して力強く進もうと考えています。よろしくお願いします。
(築理会会長 佐野吉彦)