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- 卒業生, 理窓 2019年5月号
- 第21回坊っちゃん賞受賞 ニュートリノを世界で初めて検出
第21回坊っちゃん賞受賞 ニュートリノを世界で初めて検出
- 2019/5/15
- 卒業生, 理窓 2019年5月号
石原安野教授は、2004年テキサス大学大学院博士課程修了。2005年ウィスコンシン大学物理学ポストドクトラル研究員。千葉大学研究員等を経て2016年千葉大学理学研究員准教授となる。
国際共同研究アイスキューブ(IceCube)観測実験に2005年より参加し、2009年には南極点に赴き、まだ建設途中であった観測施設にてニュートリノ検出器の設置などをおこなった。2012年には、高エネルギー宇宙ニュートリノ事象を世界で初めて検出することに成功した。その後も宇宙ニュートリノ探索に精力的に取り組み、2016年には、長年有力視されてきた超高エネルギー起源に関する仮説を覆す分析結果を発表し研究に新たな知見をもたらした。
現在は、アイスキューブの次の世代実験GEN2「D-Egg」と呼ばれる検出器の開発に取り組んでいる。ニュートリノ天文学においての顕著な業績を高く評価され、2017年、“アイスキューブ実験による超高エネルギー宇宙線起源の研究”に対し優秀な女性科学者に贈られる第37回「猿橋賞」を授与された。又、2018年に創設された第1回物理学園賞も受賞されている。