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東京理科大学の次代を拓く教育
- 2021/9/3
- 大学, 理窓 2021年9月号
東京理科大学は、新型コロナウイルス感染症禍の厳しい事態を乗り越え、本学の教育を更なる高みへ導くため、ハイフレックス授業をはじめとする理工系総合大学の強みを遺憾なく発揮させた教育DXを実践することによって、次代を拓く実力主義教育を推進して参ります。ここでは、その最新の取り組みをご紹介します。引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
渡辺副学長が父母の皆様に講演された内容の概要をご紹介します。全内容の詳細は、下記動画URLからご覧ください。渡辺副学長の解り易い詳細な説明があります。
https://youtu.be/m1K_t4Eu-4s
Ⅰ. コロナ禍での新しい教育方法 2020年度授業を振り返って 2021年度ハイフレックス型授業の始動 |
オンライン授業には、リアルタイムとオンデマンドの2種類があり、ライブで授業を聞く方法と録画動画・資料から授業を受けるタイプがあります。学生の皆さんにアンケートを取り、2020年度に初めて実施したオンライン授業の長所と短所について調査結果をご説明します。
改善を加えた2021年度の授業体制を説明します。
タイプ別キャンパス別授業実施状況
全体でMAX67%の対面を含む授業が実施されますが、オンラインを選ぶ学生もいますので実際の実績はこれより少なくなります。野田キャンパスが80%近いのは、キャンパスや教室が広いことと、対面授業増加に取り組んだ結果です。
学年別オンライン授業の割合
初年度は比較的オンライン授業が多いが高学年になるほど実習・実験、卒業研究が増え、オンラインは減少します。しかし実際に学生は、高学年になるほどオンライン授業を選ぶ傾向があります。
Ⅱ. 次代に向けた本学の教育 次代を拓く実力主義 初年次教育 TUSくさび形教養教育カリキュラム |
次代を拓く実力主義について説明します。
本学の実力主義(英語ではAchieving Excellence)は、「真に実力を身に付けたものだけが卒業できる」とされてきました。大学を取り巻く環境と社会が大きく変わる中で、そもそも「実力とは何か」を問い直しました。その結果、東京理科大学は、4つの精神と力を身に付けることであると定義しました。以上が、「未来を拓く実力」です。
また、「初年次教育が非常に重要だ」ということを本学教員の調査結果をもとに説明します。卒業時の成績は入学時の成績と関連はなく、一年次終了時のGPA(Grade Point Average)と明確な相関があることが判っております。
さらに、本学の新しい教養教育の取り組みについて説明します。本学で共通した英語教育を実施するために、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)にもとづく達成度測定システムを作成し、それに基づいた英語教育を展開しています。また本年度から、理工学の専門知と並列に教養知を教育するための全学的教員組織である「教養教育研究院」を設立しました。
その最も重要な取り組みは、TUSくさび形教養教育カリキュラムです。従来は1-2年生で終えた教養教育を、高学年でも学んでもらいます。専門領域の知識技術だけでなく、人文社会領域の教養も含めた複眼的見方が必要になります。理工系総合大学だからこそ教養教育は重要なのです。
Ⅲ. 教育のデジタル変革(DX) ノートPC必携化とリモートデスクトップの導入 機械学習による個別最適化学修支援へ 教育DXを担う体制作り |