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- 卒業生, 理窓 2021年1月号
- 新たな分野の確立を目指して
新たな分野の確立を目指して
- 2021/1/1
- 卒業生, 理窓 2021年1月号
現在、建物のスクラップ・アンド・ビルドの限界を感じて建物維持修繕に携わる会社に就職した。理科大では建築関係の知識を学び、職場ではそれらを応用し活用できている。また、理科大で交流した友人とは今でも連絡をとり、中には同じ業界で働いている友人もおり公私ともに交流がある。理科大で培った経験や友人は私の人生の大きな財産となっている。私の現在の業務はエンドユーザーと接する機会も多く、充実した社会人生活を送っている。具体的には既存の建物を建築設備の観点から維持修繕を行って、資産価値を保っていく提案をしている。そこにはイニシャルコスト、ランニングコストも重要となってくるので、多角的、長期的な観点で提案することが必要です。ただ、残念ながら現在の維持修繕の考え方は新築工事の常識や国交省の指針を基に考えられていることが多く、顧客の要望と必ずしもマッチするとは限らないのが現状です。これらの現状を打破するために、会社を通じて専門家の方々と協議して、建物の維持修繕の新たな学問を確立できないか相談している。材料メーカー見解や新築時の常識とは別に、維持管理から取得したデータを基礎に、建物の維持修繕の考え方を新たな分野として確立することが理想である。理科大で学んだ知識と社会人で培った経験を活かして新たな人材の目標となれるようチャレンジしている。