情報技術を応用したシステム設計研究

研究室紹介
教育工学は「教育」に対して「工学的」にアプローチすることで、教育をよりよいものにすることを目標とした学問です。工学的なアプローチとは、客観的なデータをもとに、客観的な結果を示すことです。教育工学は下記に示すように、人文社会系や理工系、並びに人間に関する学問分野などをもとに発展をしてきた学問ですから、その研究は多岐にわたっています。赤倉研究室では、その中でも客観的エビデンスを得るための「データ解析」を主として、そのデータ解析をもとにしたシステム開発に取り組んでいます。

主な研究テーマ
1)教育・学習、判例、立法過程等のデータ解析
2)最新の情報技術を利用したシステム開発
3)eテスティングにおける個人認証モデル

研究内容
1)のデータ解析は研究の基本となりますが、教育分野だけではなく、法の分野なども研究対象としているため、統計解析だけではなく、自然言語処理などの手法も幅広く用いて研究を行っています。
また2)の研究の例として、昨今の世界的感染症対策で、オンライン授業を余儀なくされたわけですが、実験授業では教員の演示にとどまる授業が多い中、VRを利用して、実際に器具や試液を使って実験しているかのように感じることができ、これを遠隔で複数人が協働化学実験を行うことのできるシステムを開発しています。
さらに近年は、上記3)の「eテスティング」での不正防止に関する研究に力を注いでおり、ペンの角度や筆跡、筆圧による筆記認証システムや顔情報を利用する顔認証システムの開発に取り組んでいます。自然な動作から、テスト時間全体での本人認証が可能になることで、受験者に不快感を与えない安全性の高いシステムの構築が可能になります。オンライン教育が進む中で益々重要な研究となりつつあります。

「赤倉研では、院生や学生が学会活動を活発に行っています!!」

院生研究例1
VRならではの手法で、遠くの人と一緒に化学実験ができる協働学習環境の構築を行っています。いずれは、VRを使った海外の人との化学実験、協働学習を実現したいと考えています(修士2年 藤原)。

院生研究例2
人間の視線情報から、テストを受験しているのが本人かどうか判定する研究をしています。監視者を必要としないテスト環境の構築が目標です(修士2年 徳永)。

研究室メンバー(赤倉教授、加藤助教と大学院生の一部)

卒業生コメント
程 子軒 AJS株式会社(工・情報2020、工研修士・情報2022)
研究室では、力覚装置を用いた体感学習について研究しました。先生方の手厚いサポートのおかげで学会発表を計9回もできるほど、充実した研究生活でした。また、研究生活で培ったスケジュール管理能力や多くの経験のおかげで、今の仕事では新人であるにも関わらず、会社に大きく貢献することができています。

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