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- 学校法人 東京理科大学 長期ビジョン TUS Vision 150
学校法人 東京理科大学 長期ビジョン TUS Vision 150
- 2017/8/24
- 大学, 理窓 2017年9月号
●長期ビジョン(TUS Vision 150)
日本の理科大から世界の理科大へ
東京理科大学からTUSへ
・・・日本における技術革新の原動力となりうる人材の育成、また研究成果を生み出すことで、科学技術の発展に寄与し国際社会に貢献します。これによって世界で広く認められる大学をめざします。
TUS Vision150が描く15年後 創立150周年時の本学の姿
① 日本の先進技術を駆使しイノベーション創出に貢献する多くの人材を育成。
② 科学技術、経営、教育の分野で世界レベルのリーダーとして活躍できる人材を供給。
③ 人類への貢献をめざし、高い実践力と忍耐力を持ってたゆまなく課題の解決に挑む人材を育む環境。
④ 基礎研究から応用研究まで幅広い分野に亘って世界をリードする研究拠点。
⑤ 学際的コミュニティの中で多様性をもった自由闊達な議論を求め、世界各国から人材が集う拠点。
⑥ 世界のいたる所で社会に貢献する理窓会メンバーである校友の強固なネットワークの中核。
・・・15年後には、東京理科大学が東京理科大学を超え、TUSとして名実ともに世界に認知され、科学技術の修練の場として、自らを鍛えようとする志を持つ人材が集う場とします。
・・・現在、3ヵ年中期計画のテーマとして、経営力強化、女性活躍推進、教育力・研究力の向上、キャンパスの改善、事務職員の生産性向上、多方面における国際化推進などがあげられますが、これらのテーマは、2018年の目標値を設定し、テーマごとにTUSならではの特色を活かした解決策を策定し、着実に目標値に近づけます。
●TUS Vision 150達成のための法人としての課題
本学がさらなる飛躍を遂げていくために、早急に取り組まなければならない課題と施策を明らかにします。15年後には、さらにその50年後を見据えた戦略に、全員一丸で取り組んでいかなければなりません。
1)組織改革とブランド価値向上
少子化がますます顕著となる状況下、大学の実力に応じた差別化は、さらに厳しさを増すことから、本学独自の特色を打ち出す施策を立案し迅速かつ的確に実行できる体制整備と組織改革を早急に行う必要があります。
さらにビジョンにしたがい、教育研究の領域で成果を上げることで実質的価値向上を図ることは当然のこととして、本学ブランド価値向上のための施策も同時に推進します。
2)大学の基礎体力強化
*財務体質の抜本的改革
財務体質の抜本的改革に多くの私立大学が取り組んでいます。私立大学は、学生納付金に財源の多くを頼らざるを得ない状況にあります。また、従来の目的が明確でない慣例的な経営意識が、今後必要となる改革を行う足かせになっていないかなど自らを問い直す必要があります。本学の教育研究事業を発展・強化し、将来的に価値ある大学として存在し続けるためには、たゆまぬ自発的改革が必要です。
*将来計画を見据えた財政運営
事業評価制度を導入することで、実施事業の優先順位を明確化するとともに、その選択と集中により、規律ある財政運営を行います。
*収支構造の改革
本学の収支構造は、収入は入学検定料を含む学納金、公的補助金、寄付金、運用益が主であり、支出は人件費、教育研究費、管理経費です。収支構成比率をどのようにしていくかが、本学の将来の財政施策そのものとなります。そこで、この収支構成比率に明確な数値目標を導入し、PDCAサイクルを確立することでその実現を図り安定的な財政基盤の確立をめざします
3)アドミッションポリシーの変革
「TUSの教育研究理念に共鳴し、勉学意欲のある学生が選抜基準をクリアし本学に集う」、これがアドミッションポリシーに掲げる“求める学生像”の基本となります。
それらを前提に高大連携・接続の観点から、付属高校の設置、重点提携校と連携して本学が生徒の育成に関わることも検討します。またダイバーシティーという観点に立った推薦制度、入試制度などについても、さらに検討を進めていきます。