今日まで39年間、延べ72回の講演会開催~理窓光学会~

1979(昭和54)年6月24日、理窓光学会設立記念講演会が旧8号館4階の教室で開催された。記念講演は物理学科の大竹周一教授の『物理の窓』出版報告と富士写真光機(株)部長鈴木正根氏の「ホログラフィディスプレイ」であった(共に故人)。その後、本会は毎年1~2回の講演会を開催し、光学に興味を持つ、理大同窓有志と互いに職場を越え切磋琢磨しかつ啓蒙し合って、今日まで39年間、延べ72回の講演会を開催している。設立当初、連絡等はすべて郵送であったので、当時の運営委員には通信費の徴収から始まり、郵便物の印刷・発送と多大なご苦労をお掛けした。7~8年前から、通信をメールに切り替え、同時にインターネット上にHPを開設するなどの工夫によって、会員のみならず非会員にも広く情報を伝えられるようになっている。表1に直近3回の講演について、演目、講師、所属をまとめた。本年12月1日は第73回講演会が予定されており、近々HP上に発表予定である。 理窓会HPの関連団体の項目で検索でき、またWeb上“理窓光学会”でも検索可能である。過去の講演会、会の生い立ちなども記載しており、是非ご覧頂きたい。

2018年のノーベル物理学賞は、①「光ピンセット」技術、②「CPA法を用いたパルスレーザーの増幅」技術に与えられた。まだ還暦前のレーザー光学に対してであり、基礎から応用まで幅広く最先端の科学技術を支える、まさに光学の最重要技術であり、大変興味深い。早晩、これらの技術についての詳細な解説をテーマに、理窓光学会での講演会を企画し、会員諸氏にご満足いただけるよう努力する所存である。
http://risoukai.com/riso-opt

(理窓光学会会長 松野 直 記)

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